農地を転用して売却処分するために必要な現地調査とは

農地転用

現地調査で確認したい3つのこと

農地を処分したいと思ったらまずはその農地の状況を調査する必要があります。

それ以前に農地の種別についても農業委員会に確認する必要がありますが、すでに解説していますので気になる方はこちらの記事も併せてご覧ください。

さて、話を戻しまして農地を転用するときに現地に行って調査することは以下の3点になります。

・隣接地に農地がないこと

・ライフラインが整っているか

・土地の境界線が明確であること

それではこれから各項目について解説していきましょう。

隣接地が農地であることの問題点

転用したい農地の隣接地に農地がある場合、農地は基本的に擁壁などで囲われておらず、隣接した土地の影響を大きく受けますので回りの農地に影響を及ぼすことがないように転用する農地の回りをよりしっかりとした壁で囲う必要があります。こうした工事でより費用が高くつく可能性があるのです。

また、ほかにも問題があり、仮に転用後に建物を建てるのであれば農作物の日当たりに影響が出てきてしまうので隣接地の所有者や農家の方の同意が必要となるので、農作物に影響が出ないようしっかりとした計画を立ててそれを説明することが大切となるのです。

ライフラインがととのっていればより処分しやすい

農地を処分するとなると転用後住宅を建てられる条件を満たしているとより処分しやすいですし、農地を転用しやすいです。これを踏まえると考えるべきはライフラインが整っているかどうかなのです。電線が通っているか、上下水道が近くを通っていることを確認しなければなりません。また、下水道や道路側溝についても考慮すべき点があります。

仮に下水道がない場合には浄化槽を使うことになりますが、この生活排水が隣接地に流れ込まないように注意する必要があります。そのため道路側溝にちゃんと排水することができるかが重要になってくるのです。

土地の境界がはっきりしてないと家が建てられない

先に述べましたが、農地の処分には住宅が立てやすいかが重要になりますので、土地の境界がはっきりしていて住宅を建てる位置を決めやすいことも重要なポイントになります。

しかし、転用しようとしている農地の隣接地が農地であるなら、その境界線があいまいである可能性があります。もし、あいまいな状態で住宅を建てるとなれば、後々になって越境していることが判明しトラブルにつながりかねません。

境界を明確にするには確定測量をする必要性が出てきます。費用も高く、期間として2か月かかってきますが安心して転用後の工事を進めるために必要不可欠な作業になります。こうしたことから、なるべく境界がはっきりした土地を選べば費用を抑えて、より短期間で処分が可能となってくるのです。

まとめ

・隣接地に農地がないほうが良い

・ライフラインが整っていることが大切

・土地の境界がはっきりしていると費用も時間も抑えられる。

以上、解説でした。カレイジ行政書士事務所では農地転用許可申請からその後の売却まで幅広くご相談を承っていますのでお気軽にご相談ください。

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